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+浪漫日記+

ぬらりひょんの孫とタイバニの萌え語り。
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タイバニ24話を妄想したらこうなった

という事で、妄想したらこうなりました。
色々おかしな所がありますが、暖かい目で見て頂けたらなと。
本気でネタバレですので24話見て無い方は見ないで下さいね★
では、続きからどうぞb

【ありったけの気持ち】

 薄れゆく意識の中……聞こえてくるのはバディであるバーナビーの声。
「何死にそうになっているんですか! 虎徹さんにチャーハン食べて貰おうと、練習して……」
 聞こえる台詞に俺はゆっくりと目を開ける。
 存外近い所にバーナビーの顔があり、俺はその綺麗な顔立ちが眩しくて目を細めた。
「お前……睫……長いな――」
 こんなにも近くに居たのに気付かなかったと思いながら笑うと、ぽとりと頬に熱いものが落ちた。
 バーナビーの涙だった。
 最近……本当によく泣くなと涙を拭おうと手を伸ばそうとするも力が入らない。
 バニー……もしかしたら俺は、今後のお前を見守ってやることが出来ないかもしれない――。
 そうぼんやり思うと、目から熱いものがこみあげた。
「虎徹さんっ!!」
 耳元で聞こえる声もどんどんと遠くなっていく……。
 駄目だろ鏑木虎徹。
 まだやり残した事が沢山ある筈だ。
 こんな所で………。
 こんな――。

 

 

 

「こんな所に居ないで、早く街の人たちを救いに行って頂戴。貴方、ヒーローでしょ?」
 気がつくと、目の前に友恵が立っていた。
 友恵が生前、散々俺に言っていた台詞……自分の死が近いというのに友恵はそんな事一つも素振りを見せずに、見舞いに来る俺に毎回言っていた。
「友恵……」
「何ぼんやりしているの。こんな所に居るなって言ってるのよ」
 少し怒った顔をして言う友恵に俺は首を横に振る。
「無理だ……もう、俺は――」
 友恵を目の前にしてはっきりと分った。
 俺はもう……死が近い。
「諦めるの?! それでもヒーロー!?」
 首を弱々しく横に振ると、更に怒声が飛ぶ。
 まるで元気だった頃の友恵のようで俺は何だか嬉しくなり、目を細めて友恵を見た。
「何泣いてるのよ。泣く位なら、少しは何クソって足掻いたらどうなのよっ」
 私はそんな貴方が好きなんだからと怒って言う友恵に俺は初めて自分が泣いている事実に気付いた。
 俺は……悔しいんだ。
 こんな中途半端な気持ちで生死をさまよい、自分を見失いかけている。
 そんな気持ちが……悔しいんだ。
 ぎりりとこみ上げてくる感情を抑えようと唇を噛み締める。
 すると、ふわりと前から抱きしめられ俺ははっと我に返った。
「良い? 鏑木虎徹は皆のヒーロー。私だけのヒーローになるのはまだ早いのよ。そんなのはまだ何十年先でもいいの」
「友恵……」
「それに、貴方じゃなきゃ救えない人だって居るでしょ?」
 そっと囁かれ俺ははっとする。
 言われて思い出すのは楓やバーナビーの顔。
 今俺がここで居なくなってはいけない……そう強く思った。
「さぁ、行って、早く……。皆が待っているわ」
 友恵は抱きしめていた手を緩め、俺の背後を指差す。
 指された先を見ようと振り向くと、眩しい光に俺は目を細めた。
 あの先に行けば俺は……戻れるのか?
 俺はやる事がある。やらなければ行けない事が沢山……。
 うんと力強く頷く。
「戻るよ。俺はまだやる事があるからな。友恵ありがと――」
 友恵が居る方へ視線を向けると、もう姿は何処にも無い。
 確かにそこに居たのは抱きしめられたぬくもりが覚えている。
 そのぬくもりを胸に光りへ向かって力強く一歩踏み出した――。

 

 

 

 

 

 

 

 


「っがは」
 ひゅうと大きく息を吸い込みむせ返る。
「虎徹さん!」
 むせ返りながらゆっくりと瞼を開けると、皆の心配そうな顔が目に入った。
 一番涙で顔をぐちゃぐちゃにしているバーナビーが声を上げたのが聞こえた。
「……俺――」
 一体今のは何だったんだと口にしようとするも、全身に激痛が走り顔を歪めた。
「っ……!! いってぇ……」
 顔を歪めると同時に皆の一斉に声を上げる。
「「「タイガー!」」」
「虎徹さんっ!」
 皆タイガーと呼ぶ中、一人名前を呼ぶバーナビー。
 それに虎徹はやんわり微笑み、
「馬鹿……ヒーローは正体明かさないもんだぞ?」
 と手を伸ばしてバーナビーの頬に伝う涙を拭った。
 そんな俺の態度にヒーロー一同はほっと胸を撫で下ろし、口々に心配かけさせやがってと言い合う。
 俺は気力を振り絞り、バーナビーの肩を借りて起き上げると気配を感じてぎっと上を睨んだ。
「マーベリックっ」
 視線の先には諸悪の根源、マーベリックが不敵な笑みを浮かべて立っている。
「バニー……行くぞ」
「その体では無理ですっ!」
「そうだ。我々に任せて、タイガーくんは休んで……」
「そうでござるよ」
「そうよ」
「そうだよ」
「タイガー、無理だけはするな」
「ハンサムと私達に任せてなさいよ」
「お父さん、駄目だよ! 無理は、駄目だよっ」
 皆口々に俺を引きとめようとする。
 けれど俺はふっと笑い、
「ヒーローに降参なんて二文字は無いんだぜっ!」
 と言い行くぞと皆を促す。
 その態度に皆、ぽかんとした後……顔を見合わせ笑い出した。
「タイガーらしいな」
「まったくだわ」
「本当……困った方でござる」
 笑顔が皆に戻り、バーナビーの肩を借りて俺は真っ直ぐマーベリックだけを見据えた。
 負ける気はしない。
 俺達は勝って帰る。
「バニー」
「はい……」
「帰ったら、お前のチャーハン食わせろよ」
 ぱちりと片目を閉じて言うと、バーナビーはうるっと泣きそうになりながら、
「はい」
 と言い、きっとマーベリックを睨んだ。
 さぁ……ショータイムはここからだぜ?

 ワイルドに吠えるぜ!

 行くぜ、皆!
 皆の笑顔を見る為に。

【終】

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タイバニが熱い!この夏はぬら孫とタイバニで完全燃焼ですっ!
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